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河童は日本古来の妖怪。各地に目撃談や伝承が残っており、日本で最も有名なUMA(未確認生物)とも言えます。
体格は人間の子供くらいで、緑または赤い色をしていて頭にはお皿がある。住んでいるところは日本各地の川や沼。いたずら好きで好物はキュウリ。
と、まあよく知られている河童ですが、いつかは河童と出会ってみたい。
そんな方におすすめな河童スポットを全国から厳選してみました!
河童伝説の残る全国おすすめスポット
カッパ淵(岩手県遠野市)
民俗学者・柳田国夫の著書「遠野物語」で有名な遠野。
「遠野物語」は岩手県遠野地方の伝承をまとめた逸話集なのですが、この内容がすごい。
天狗や河童、座敷童に神隠し、臨死体験と摩訶不思議な話のオンパレード。
河童の話も5つ載っていて、河童の存在を身近に感じさせてくれます。
あちこちで河童が出没するという遠野の中でも特に有名なのが「カッパ淵」です。
ここにはカッパがたくさん住んでいて、人々を驚かしたり、いたずらをしたといわれています。
とりわけ雨の日の翌日には多くの足跡が見られたそう。
カッパ淵では「カッパ捕獲許可証」を購入するとキュウリのついた竿を貸してくれて、河童釣り体験ができますよ!
このカッパ捕獲許可証、捕獲の許可期間は四月からの一年間で、毎年発行されています。
大変人気で、なんとネット販売までしています。
カッパを捕獲して、仲良く遠野市観光協会に行くと賞金1000万円!
裏面には「捕獲7カ条」があり、カッパ捕獲の際の注意事項が記載されています。
よく読んで捕獲しましょう。
カッパ淵側に佇む常堅寺には「カッパ狛犬」もあります。
かつて常堅寺が火事になったとき、河童が火事を消して狛犬になったという言い伝えがあります。
狛犬の頭が凹んでいて、雨が降ると水がたまり、河童のお皿のように見えるそうです。
牛久沼(茨城県牛久市)
茨城県牛久市の牛久沼には、河童にまつわる伝説が数多く残されています。
いたずらを繰り返していた河童が、村一番の屈強な若者に退治され、松の木に括られました。
その松が「カッパ松」として今も残っています。
牛久沼周辺には、明治から昭和初期に活躍した画家で「河童の絵描き」として有名な小川芋銭のアトリエもあります。
芋銭のアトリエ「雲魚亭」は現在、「小川芋銭記念館」として一般公開されています。
室内公開は土・日曜と祝日の午前9時~午後5時(10月~3月午後4時)のみ。
牛久市では毎年夏に「うしくかっぱ祭り」も開催されています。
牛久市内最大のお祭りで、夏の風物詩ともなっています。
メインは「河童ばやし踊りパレード」。1万人以上の踊り手が参加して盛り上げます。
残念ながら、令和4年度は開催が見送られましたが、令和5年度の開催に期待したいですね。
辻川山公園(兵庫県神崎郡福崎町)
池から出てくる河童の河次郎
前出の「遠野物語」の作者である柳田国男の出身地が福崎町です。
柳田国男は自身の人生を「故郷七十年」という著書にまとめています。そこに登場するのが市川の駒ヶ岩のガタロという河童。
この話をモチーフにして作られた河童の兄弟・河太郎(ガタロウ)と河次郎(ガジロウ)に会えるのが辻川山公園です。
河太郎と河次郎のお話はこんな感じ。
市川の岸にある駒ヶ岩に河太郎と河次郎は住んでいました。
子供に悪さばかりするので、怖がった子供たちは駒ヶ岩に近づかなくなってしまいます。
反省した河太郎と河次郎は柳田国男先生に謝ろうと、生家の前で待つことにしました。
待っているうちに河太郎はお皿の水が乾いて動けなくなってしまいました。
河次郎は池の中から今でも柳田国男先生を待っています。
動けなくなってしまった河太郎は銅像に、河次郎は辻川山公園の池から15分間隔で姿を現します。
河次郎の色は赤いです。これは遠野物語に「遠野の河童の顔の色は赤い」と書かれていることに由来しているそうです。
赤いのは遠野の河童であって福崎町の河童ではないのでは・・・というのは置いといて、赤い河童の河次郎は町おこしの立役者として大変な人気者となりました。
辻川山公園にはその他数体妖怪の像があり、敷地内に柳田国男の生家や歴史民俗資料館もあります。
他にも福崎駅前にも河次郎が出てきたり、福崎町ではたくさんの妖怪に出会うことができますよ。
河童は実在するの?
河童の正体とは
河童の正体は何なのかは諸説あります。
一番有名なのは、河童が間引きされた子どもであるという話です。
これは「遠野物語」からも読み取ることができます。
江戸時代までの日本、とりわけ農村部では食糧難などから子どもが間引きされることは頻繁に行われていました。
間引きされた子どもは水に流され、水死体となって川や沼に浮かびました。
大人たちはそれが間引きされた子どもであるという事実をほかの子どもたちに悟られないよう「河童」ということにしたのです。
一方西日本では、安倍晴明の式神や役小角の護法童子が仕事を手伝わせるために作ったものだとも言われてきました。
現在では、古くから日本にやって来ていた宇宙人や、未確認生物であるという説もあります。
実際のところ河童はいるの?
「河童がいるのか?」その問いに答えはない、と私は思っています。
「河童がいるのか?」は、古くは「麒麟はいるのか?」現在では「ツチノコやネッシーがいるのか?」と同意だと思います。
いると言えばいるし、いないと言えばいない、そんな存在が河童なのではないでしょうか。
河童と出会ってしまったら
河童と戦う
実際問題、河童と出会ってしまったらどうしたらよいのでしょう。
カッパって危なくないのかな?
諸説ありますが、まあ危ない、と考えた方が良さそうです。
河童は相撲が大好きで、出会うと「相撲をとろう!」と言ってきます。
めちゃくちゃ強いです。まず勝てません。
河童に相撲で負けると「尻子玉」を抜かれてしまいます。
「尻子玉」はお尻にある架空の臓器なのですが、何らかしらの内臓なので抜かれたら死にます。
河童の倒し方
河童と正攻法で戦うことは大変不利であるとお伝えしました。
では、逃げればよいのかと言うと、河童は素早いです。
逃げようとすれば、水の中に引きずり込まれてしまうかもしれません。
怖すぎる・・対処法はないの!?
河童に相撲の話を持ち掛けられたら、乗り気であるフリをするのが良いです。
「よおし、人間の作法でとろう!」と言い、相撲をとる前にお辞儀をします。
すると河童もお辞儀をしてきます。
お辞儀をするとお皿の水がこぼれてしまいます。
河童はお皿に水がなくなると弱体化します。
ヘロヘロの河童になら勝てそうですね。
他にもヒョウタンや猿が苦手とも言われています。
猿はちょっと無理ですが、ヒョウタンを持ち歩けば河童に襲われないかもしれませんね。
「河童捕獲キット」爆誕!
河童の存在、そしてそれを決定づける河童の捕獲は太古の昔からの日本人の心を掴んで離しません。
そんな中、満を持して2022年6月に月刊ムー公認「河童捕獲キット」が発売されました。
アウトドア用品ブランドのストリームトレイルとオカルト雑誌の権威・月刊ムーのコラボ商品となっています。
河童一匹を入れることができる25リットルの大容量防水リュック、キュウリホルダー(ペットボトルホルダーとしても利用可)など河童捕獲の必需品がまるっとそろっています。
もちろん河童捕獲以外のアウトドアにも役立ちそうですね。
河童の伝説・伝承は今回ご紹介した以外にも日本各地に存在しています。
捕獲してみたい方はよくよく注意して挑戦してくださいね。
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