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ホッキョクグマは陸上最大の肉食動物で超凶暴。
でも!動物園で見る彼らはとっても可愛いですよね。
ホッキョクグマについて気になる生態を集めてみました!
ホッキョクグマの毛の色は何色?
ホッキョクグマの色
ホッキョクグマの色と言えば「白」ですよね。
実はホッキョクグマ、白く見えているだけで、白くないんです。
不思議な話ですよね。どういうことかと言うと・・
ホッキョクグマの毛の色は透明です。
そして皮膚の色は黒!なんとクロクマだったわけです。
ホッキョクグマの毛の構造
ホッキョクグマの毛は、内部が空洞のストローのような形をしていてます。
黒い皮膚に当たった太陽光が反射し、その反射光と太陽光が毛の空洞部分で乱反射して白く見えているのです。
毛が空洞であることには別の利点もあります。
空気の層を含むことによって熱を逃がしません。
さらに、水に濡れても乾きやすくもあります。
極寒の北極圏を生き抜く構造になっているというわけですね。
シロクマって何?ホッキョクグマとは違うの?
シロクマはアルビノのクマのことだった
シロクマって聞きますけど、ホッキョクグマとは別物なのでしょうか?
もともとシロクマはアルビノのクマのことを指していました。
アルビノとは遺伝子の突然変異で白色化した個体のことを言います。
1899年に上野動物園でアルビノのツキノワグマを「シロクマ」という名前で展示していました。
その後1902年に、上野動物園では北極圏生まれの白いクマを展示することになり、混同を避けるため、新しく展示するクマは「ホッキョクグマ」と名づけられました。
つまり「シロクマ=アルビノのクマ(ツキノワグマ・ヒグマ)」と「ホッキョクグマ」は別物だったわけです。
シロクマは白いクマのこと
もともとはホッキョクグマとシロクマは違うものを指していましたが、今では白いクマ全般を「シロクマ」と呼ぶようになりました。
アルビノのクマを見る機会も少ないので、一般的にシロクマと言えばホッキョクグマを指すことが多いです。
ホッキョクグマは鼻が弱点?
ホッキョクグマは狩りの時鼻を隠す
ホッキョクグマの身体は全身毛でおおわれていますが、鼻と足の裏の肉球だけは皮膚が露出しています。
北極海はあたり一面が雪と氷の世界です。
ホッキョクグマは毛が白い(白く見える)ので獲物から姿を隠して狩りをすることができます。
あれれっ、黒い所がある!
そう、鼻先だけ黒いんですよね・・・
見つかってしまわないように、ホッキョクグマがアザラシを狩るときは、前脚で鼻を隠します。なんか可愛い!
ホッキョクグマの鼻は弱点
露出している鼻は防御力も低いので弱点でもあります。
ホッキョクグマに狙われたら、鋭利なもので鼻を刺すと逃げていくかもしれません。
ホッキョクグマの喧嘩はハーフタイムあり?
ホッキョクグマのオスは時に「プレイファイティング」と言って、じゃれ合いから喧嘩に発展したような闘いを行っています。
激しく争って、身体を動かすと体温が上がり過ぎてしまいます。
そうなってしまうとひとまず休戦。
氷に体を擦りつけて身体を冷やすのです。
このような行動は狩りを行った後などにも見られます。
ホッキョクグマは歩きながら冬眠するってどういうこと?
ホッキョクグマは北極圏に氷の張る秋~冬~春にかけ、氷上でアザラシなどを狩って暮らしています。
氷が溶けだしてしまうと、泳ぎ回るアザラシを捕まえるのは難しく、夏の間は絶食状態となります。
たとえ狩りができなくとも、ホッキョクグマは一つの場所に留まりません。
夏のうちに、次のシーズンに餌場となる海氷が来る場所まで移動しなければならないからです。
よって、ホッキョクグマはほかのクマのように冬眠することはありません。
夏の時期には代謝を落としてエネルギーを節約しながら動いていて、「歩く冬眠」と言われています。
一方で、代謝レベルを落としているのはむしろ冬であるという研究もあります。
冬に代謝を落としながら活動し、夏の絶食に備えているというわけです。
どちらにしても、ホッキョクグマは氷の状況に合わせて一年中北極圏を歩き回っているのです。
ホッキョクグマって食べれるの?
ホッキョクグマの肉は食用可能
ホッキョクグマの肉は食べることができます。
ホッキョクグマの狩りはイヌイットによる伝統的なもののみ許可されており、現在でも食用とされています。
かつてはヨーロッパの探検隊もホッキョクグマを捕えて食用としていました。
ただし、肉は寄生虫に侵されている場合が多いので、よく焼いて食べる必要があります。
ホッキョクグマの肝臓は危険
ホッキョクグマの肝臓には高濃度のビタミンAが含まれています。
ビタミンAは接種し過ぎると中毒となり、最悪の場合死に至ります。
イヌイットはホッキョクグマの肝臓は毒であることを経験から知っていて、自分たちだけでなくソリの犬にも決して食べさせることはしません。
ホッキョクグマとグリズリーの交雑問題って?
地球温暖化の影響で年々ホッキョクグマの生活域が脅かされています。
その結果、エサを求めて内陸に移動したホッキョクグマと、温暖化により北上したグリズリー(ハイイログマ)とが交雑し、交雑種・通称「ピズリー」が多数生まれています。
このピズリーは2006年に野生下で初めて発見されて以降、たびたび発見されてきました。
ホッキョクグマとグリズリーは遺伝子的に近い動物で、簡単に交配してしまうのです。
このまま交雑がすすむと、ホッキョクグマの絶滅に繋がるのではないかと心配されています。
ホッキョクグマのいる動物園・水族館
ホッキョクグマは日本全国の動物園や水族館にいます。
飼育下のホッキョクグマの頭数は減少しており、ペアの組み換えなど繁殖に向けた取り組みも行われています。
その結果、旭山動物園(北海道)や男鹿水族館(秋田)、天王寺動物園(大阪府)で子熊も誕生しています。ホッキョクグマの母子に会えるのはとっても貴重ですよ。
ホッキョクグマに会える園は以下の記事に記載していますので参考にしてください。
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