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琵琶湖博物館にはたくさんのナマズがいます。
琵琶湖のぬし、ビワコオオナマズからなんともおめでたい黄色いナマズまで。
とってもキュートなナマズたちに癒されてみませんか?
琵琶湖には3種類のナマズがいる
ナマズ科に属する魚は世界で約100種。
日本には4種類のナマズが生息しています。
琵琶湖にはそのうち3種類が生息していて、イワトコナマズとビワコオオナマズは琵琶湖の固有種です。
- 琵琶湖に棲むナマズ
- 琵琶湖固有種
- イワトコナマズ
- ビワコオオナマズ
- 琵琶湖固有種でない
- ナマズ(マナマズ)
- 琵琶湖固有種
- 琵琶湖に棲まないナマズ
- タニガワナマズ
タニガワナマズは2018年に発表された新種のナマズです。
三重県、愛知県、岐阜県、静岡県、および長野県の河川で確認されています。
ビワコオオナマズは琵琶湖の主
ビワコオオナマズとは
ビワコオオナマズは琵琶湖淀川水系にのみ生息する固有種です。
琵琶湖のみならず、下流の淀川や宇治川でも確認されています。
成長すると1メートルを超す大きさになり、日本に棲むナマズ科の魚の中で最大です。
他のナマズに比べ、下顎が突出しているのが特徴です。
ビワコオオナマズの食べ物
ビワコオオナマズは夜行性で昼は岩陰でじっとしています。
夜になると活発に泳ぎだし、アユやビワマスなどの中型魚を中心に捕食します。
ブルーギルやブラックバスすら捕食してしまうというから驚きです。
琵琶湖の生態系の頂点に君臨し、「琵琶湖のぬし」の名にふさわしい存在です。
琵琶湖博物館のビワコオオナマズ。昼間だったのでじっとしていました。たまに、昼でも泳いでいるのを見ることができるそうです。
ビワコオオナマズは食用可能?
ビワコオオナマズは人間が食用にすることもできます。
しかし、身は泥臭く、網にかかっても捨てられることが多いです。
ビワコオオナマズの繁殖
ビワコオオナマズは6下旬~7月の梅雨明け頃、降雨によって岸辺の水位が上昇する時に産卵します。
卵は水温22℃で50時間弱で孵化します。
口ひげは幼魚で6本ありますが、成長するにつれてなくなり、4本になります。
成長速度が非常に早く、1年で20cm、2年で60cmにまでなり、その後は1mを超す個体も現れます。
メスのほうがオスに比べて大きくなります。
ビワコオオナマズは個人飼育可能?
ビワコオオナマズはアクアショップで販売しており、個人でも飼えますが、すぐに巨大化するので覚悟が必要そうですね。
寿命も20年と長いです。もし飼育する場合は大切に育ててあげたいですね。
琵琶湖博物館にもビワコオオナマズの赤ちゃんがいました。
もう一つの固有種イワトコナマズ
イワトコナマズとは
イワトコナマズは琵琶湖と瀬田川・余呉湖にのみ生息する固有種です。
「イワトコ(岩床)」の名の通り岩礁地帯に生息しています。
体長は50~60cmほどで、眼が側面にあり、腹側からも見ることができるのが特徴です。(他のナマズはやや背よりに眼がある・・うーんわかりにくい・・)
身体に黄褐色の斑紋があることからも見分けることができます。
イワトコナマズの食べ物
強い夜行性で、小型甲殻類や水生昆虫などを食べます。
ビワコオオナマズよりも昼間に活動することは少ないナマズです。
イワトコナマズは食用可能?
イワトコナマズは岩礁地帯に生息していることから、泥臭さがなく、ナマズの中では美味とされています。
身は白身で上質。皮に風味があり、揚げ物やかば焼きにするとよいです。
イワトコナマズの繁殖
イワトコナマズは梅雨の時期、ナマズ・ビワコオオナマズと異なり、降雨に関係なく産卵するとされています。
イワトコナマズは個人飼育可能?
イワトコナマズも個人飼育可能です。
寿命は10年以上あり、水質管理も大変なようなので、こちらも飼育には覚悟が必要ですね。
イワトコナマズは新しいナマズ?
イワトコナマズとビワコオオナマズが新種として登録されたのは1961年のことです。
それまでも地元の漁師さんたちの間で、琵琶湖に3種類のナマズがいることは知られていました。
明治に入り、西洋の近代的手法に基づく魚類の分類が進められた際「琵琶湖のナマズはすべてマナマズ」とされてしまい、長らく見直されることはありませんでした。
登録されて以降もイワトコナマズに関する研究報告は少なく、ビワコオオナマズに比べてその生態はまだよくわかっていません。
黄色いナマズは神様の使い?
黄色いナマズがいる
ナマズはまれに黄色い個体が見つかります。
普通のナマズやビワコオオナマズや海外のナマズにも黄色い個体はみられますが、出現率はイワトコナマズが群を抜いて多いです。
琵琶湖博物館水族展示室に入ってすぐにある「トンネル水槽」のはしっこにいました!黄色と言うより白に近いクリーム色な気がします。
ベンテンナマズって何?
昔から琵琶湖の漁師さんたちは黄色いナマズが網にかかると、「竹生島の弁天様の使い」だとして湖に返してきました。
「ベンテンナマズ」という名でも呼ばれています。
竹生島は琵琶湖の北部に浮かぶ島で、古来より信仰の対象とされてきました。
竹生島にある宝厳寺には大弁才天が祀られていて、江の島・宮島と並ぶ日本三弁才天のひとつに数えられています。
滋賀県の昔ばなしに次のような弁才天とナマズの伝説があるそうです。
竹生島の弁天様は、満月の夜に琵琶湖の魚たちを集めて歌と踊りの会を開いていました。
弁天様はナマズの踊りをいたく気に入り、ご馳走や宝石を与えます。 次の満月の晩にもナマズたちは張り切って、踊りを披露しました。
弁天様もご機嫌で、きれいな歌声を披露されました。
以来、琵琶湖にはたくさんのナマズが棲み、弁天様をお守りするようになったと言います。
何とも神秘的なベンテンナマズ。
琵琶湖博物館でぜひ実物に会ってみてください。
滋賀県立琵琶湖博物館(滋賀県)
場所 | 滋賀県草津市下物町1091 |
営業時間 | 9:30~17:00 |
休館日 | 毎週月曜日(休日の場合は開館)、 その他臨時休館あり |
公式サイト | 滋賀県立琵琶湖博物館 (biwahaku.jp) |
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