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奈良県には動物園・水族館がありません。
正確に言うと、日本動物園水族館協会所属の園がない、ということになります。
奈良公園やうだ・アニマルパークといった動物とふれあえる場所はあるんです。
そして、奈良で魚と言えばやっぱり金魚!水族館はないけれど、たくさんの金魚と出会うことができますよ。
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奈良金魚ミュージアム
常設の金魚ミュージアム
百貨店の催物会場などで、金魚のアートアクアリウムをご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか。
奈良なら「NARA KINGYO MUSEUM」(奈良金魚ミュージアム)で金魚アートがいつでも見れます!
奈良金魚ミュージアムは平城宮跡地そばの複合商業施設「ミ・ナーラ」の中にあり、観光にお買い物にと大変便利です。
2018年に誕生したこの施設。2021年の4月と12月に増床し、約2000㎡の一大エンタメ空間となりました。
奈良金魚ミュージアムの展示内容
奈良金魚ミュージアムでは、装飾された水槽で泳ぐ色鮮やかな金魚たちがお出迎えしてくれます。
とっても「映える」スポットとして注目を集めています。
それだけではありません。金魚の歴史を学べたり、大和郡山市産の珍しい金魚たちを見ることもできるのです。
人気なのが500個の金魚ちょうちんがお出迎えする「五百金魚」のコーナー。
金魚ちょうちんは山口県柳井市の民芸品で、職人さんの手作りです。
今年のGWには「ミ・ナーラ」で金魚ちょうちん作りのワークショップを開催していました。
また開催されることを期待したいですね。
本場柳井市ではいつでも金魚ちょうちん作りを体験できます。詳しくはこちら(柳井市HP)。
NARA KINGYO MUSEUM(奈良県)
場所 | 奈良県奈良市二条大路南1-3-1 ミ・ナーラ 4F |
営業時間 | 10:00~18:00 |
休館日 | 年中無休 |
公式サイト | 奈良県奈良市にある常設金魚ミュージアム (kingyomuseum.com) |
大和郡山市をめぐる
大和郡山市とは
大和郡山市はJR奈良駅から一駅。
戦国時代に筒井順慶によって郡山城が築城され、城下町として発展しました。
桜の名所としても有名で、日本さくら名所100選にも選ばれています。
大和郡山市は日本三大金魚産地のひとつ
日本金魚三大産地とは。東京都江戸川、愛知県弥富、奈良県大和郡山を指します。
江戸川と弥富がブランド金魚や高級金魚を生産するのに対して、大和郡山は金魚すくい用の安価な金魚を大量に生産することで有名です。
大和郡山市が金魚すくい用の金魚の一大産地であることから、毎年金魚すくいの全国大会を開催しています!
もちろん、普段目にすることのないような変わった金魚もたくさん生産されていて、市内各地で見ることができますよ。
金魚の歴史は古く、約2000年前に中国で野生のフナの中に赤いものが偶然発見されたことに始まります。
日本に金魚が渡来したのは室町時代中頃で、大和郡山で金魚が養殖されるようになったのは、江戸時代です。
1724年、郡山藩主となった柳沢吉里が前領の甲府から金魚職人を連れてきたことに由来します。
その後、幕末のころから金魚養殖は武士の副業として注目されます。明治維新後は職を失ってしまった藩士の働き口や農家の副業としてますます盛んになりました。
現在大和郡山市では年間5000万匹(令和2年度)もの金魚が販売されており、金魚のまちとして全国にその名を知られています。
大和郡山市の金魚スポット
金魚の養殖について詳しく知りたいなら、民間の養殖業者「やまと錦魚園」が無料で開放している「郡山金魚資料館」がおすすめです。
金魚や金魚すくい関連商品のネット販売も行っています。
市内にあるお土産屋さん「こちくや」では、なんと「金魚すくい道場」が併設されていて、金魚すくい大会のルールに則って金魚すくいを楽しむことが出来ます。
道場ですので、段位の認定も行っています。腕に自信のある方は是非挑戦してみてください。
大和郡山市役所から延びる柳町商店街では、商店街が新たな観光名所となるように、「金魚ストリートまちなか水族館」と銘打って店頭や店内に水槽が設置されています。
このような活動が評価され、経済産業省の「はばたく商店街30選2021」にも選ばれました。
商店街で展示されている金魚の種類は約30種。
自動販売機型水槽や改札機型水槽など変わった水槽もありますよ。