琵琶湖博物館の水族展示室は淡水生物展示国内最大級の水族館

琵琶湖博物館に行ったら絶対見ておきたいのが「水族展示室」

「水族館」と名乗っていないものの、展示面積約2000㎡、淡水生物の展示としては国内最大級。

ゆったりとした館内に琵琶湖に棲む生物や世界の淡水生物が展示されていて、見ごたえたっぷりです!

アソビュー!サイトにリンクします

琵琶湖博物館の魚

琵琶湖に棲む在来生物

トンネル水槽

水族展示室に入ってすぐの「トンネル水槽」

トンネル水槽はその名の通りトンネル型の大型水槽で、コイ・フナ・ナマズ等が泳いでいます。

琵琶湖固有種であるイワトコナマズやビワマスの姿も。

琵琶湖の底にいるような体験ができると人気です。

トンネル水槽

琵琶湖のアユは小さい

続いてアユ水槽。
イワシトルネードならぬアユトルネード。

何か小さいぞ?

アユ水槽

アユは琵琶湖の固有種ではありませんが、琵琶湖漁業全体の4~5割を占める名産です。

琵琶湖のアユは「コアユ」と言って、成長しても10cmほどの小さいサイズです。

と言っても、普段目にするアユと同じアユなんですよ。

琵琶湖にはアユのエサとなる藻類が少なく、プランクトンを食べているため大きくなりません。

琵琶湖を出て川を上っていったアユは、通常サイズ(最大で30cm)に成長します。

琵琶湖に棲むナマズ

琵琶湖には日本に生息するナマズ4種のうち、3種のナマズが確認されてます。

とりわけ琵琶湖固有種であるビワコオオナマズは琵琶湖のぬしと言われ、展示にも注力しています。

関連記事

鯰は琵琶湖のぬし琵琶湖博物館はナマズがいっぱい!ビワコオオナマズに黄色いナマズも

他にも、琵琶湖博物館では固有種をはじめとした琵琶湖に生息する生物を多数展示してます。

琵琶湖の外来種

さまざまな外来種

ブラックバス
ブラックバス

琵琶湖には多数の在来種のほか、外来種も多く存在しています。

とりわけブルーギルブラックバスの存在は有名で、琵琶湖の在来種にとって大きな脅威となっています。

琵琶湖博物館では、そのような外来種の展示も行うことで、琵琶湖のおかれた現状を伝えています。

チョウザメ

チョウザメ
チョウザメ

2022年5月に大きなニュースとなったチョウザメもいました。

ニュースとは1m級のチョウザメが大津市北部の琵琶湖で定置網にかかったというもの。

琵琶湖博物館で調べたところ「ベステル」というオオチョウザメとコチョウザメを交配させた養殖品種だとわかりました。

チョウザメはロシアや北米などに生息し、本来日本にはいません。

観賞魚として飼育されていたものが、飼えなくなり放流されたのではないかと考えられています。

チョウザメは人を襲うおそれはほぼないものの、琵琶湖の生態系に大きな悪影響を与える恐れがあり、大変由々しき問題です。

このチョウザメは、最後まで責任をもって飼育することを訴えるため琵琶湖博物館で展示されることとなりました。

チョウザメの説明ボード

在来種の保全活動

滋賀県の河川において、外来種や国内外来種による交雑種問題も起きています。

滋賀県と岐阜県にのみ生息するハリヨは、間違った保全活動により違法に放流された近縁種イトヨとの交雑がすすみ、絶滅が心配されています。

琵琶湖博物館ではハリヨの繁殖を行う保全活動が行われています。

また、琵琶湖博物館にいる1.5m級の超巨大オオサンショウウオもチュウゴクオオサンショウウオとの交雑種であることが確認されています。

近江の魚屋さん体験コーナー

近江の食文化を伝える湖魚店の展示コーナー。

琵琶湖の生物だけでなく、琵琶湖に根付いた近江の人々の暮らしぶりについても知ることができます。

湖魚店

琵琶湖で捕れる水産物や、それらを加工した郷土料理が並びます。

魚や料理は全てレプリカです。

湖魚店に並ぶ魚

臭いとうわさの郷土料理「鮒ずし」の匂いをかぐ体験展示もあります。

博物館のレストランでは鮒ずしを食べることが出来ますよ。

希少種繁殖への取り組み

館内にある「保護増殖センター」では、希少淡水魚の系統保存に取り組んでいます。

保護増殖センター

繁殖と保護の活動に長年取り組んできた琵琶湖博物館では、日本初の繁殖に成功しているケースも多くあります。

直近では、コイ科のツチフキの自然繁殖に成功し、日本動物園水族館協会の「初繁殖認定」を受けました。

ツチフキトピック展示

世界の古代湖に棲む生物たち

古代湖は固有種の宝庫

琵琶湖博物館には琵琶湖のみならず、世界の古代湖に棲む珍しい生物を展示しています。

世界最古のバイカル湖をはじめ、古代湖には多くの固有種が存在しています。

古代湖に棲む生物と、地域の人々の暮らしを知ることができます。

古代湖の世界

アザラシ

中でも人気なのが、バイカルアザラシの「バイくん」

バイカルアザラシはロシアのバイカル湖に棲む淡水アザラシです。

まるっこい身体で愛嬌を振りまいていました。

関連記事

バイカルアザラシカワイイバイカルアザラシは顔が怖い?赤ちゃんの時は可愛いの?

微生物BAR

琵琶湖に棲む微生物を展示した「マイクロアクアリウム」のコーナー。

その中にある「マイクロバー」

マイクロバー

ちゃんとマスターもいて、カクテルでも注文したくなるかのような雰囲気。

ですが、ここで提供しているのは、その日琵琶湖でとれた微生物

顕微鏡でとれたての微生物を観察することができるんです。

お気に入りの微生物を見つけたら、スマートフォンに写真を転送して持ち帰ることも出来ますよ。

関連記事

びわはく滋賀県立琵琶湖博物館で琵琶湖のことが丸わかり!一日中楽しめて超お得

滋賀県立琵琶湖博物館(滋賀県)

場所滋賀県草津市下物町1091
営業時間9:30~17:00
休館日毎週月曜日(休日の場合は開館)、
その他臨時休館あり
公式サイト滋賀県立琵琶湖博物館 (biwahaku.jp)
入館料
(常設展)
大人:800円、高・大学生:400円、中学生以下:無料

アソビュー!サイトにリンクします

おすすめ宿泊施設

プラネタリウムも温泉も楽しめるホテル